
シングルマザーになることを決意したけど、仕事はどうしよう。
何のキャリアもないし…就職できるかしら。
私は26歳で未婚の母となりました。
未婚の母になることが決まった時は大手メーカーの工場で期間従業員として働いていました。
妊娠9か月に入り、切迫流産をきっかけに育児休暇を取得し、そのまま産休に。
産休中に期間契約が切れ、無職となりました。
シングルマザーとして生きていくことを選択したとき「働き方」はすごく大切です。
私はシングルマザーになってから3回転職しましたが、一度も面接で落ちたことはありません。
この記事では、シングルマザーが就職する際に面接で気を付けるべきポイントをご紹介します。
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シングルマザーを採用する際に気になるポイント

シングルマザーとして、子供を育てながら仕事を両立していくことはとても大変です。
それは、採用する企業側にとっても心配な要素ではあります。
企業がシングルマザーを採用しようとしたとき、どんなことが心配になるかが気になりますよね。
それさえ押さえておけば、実際どんな質問がきても、スラスラと答えることが可能です。
子供が体調が悪い時の預け先は?
私自身が3回の転職で必ず聞かれた質問が「子供が体調が悪い時の預け先はありますか?」ということ。
子供をもつ母親を採用する場合、一番気になるのは「病気の際の子供の預け先」です。
普段の保育園は病児預かりはおこなっていませんよね?
子供が小さければ小さいほど、やはり病気のリスクが高いことは否めません。
まず、「子供が病気になった時の預け先」を確保しておくことは重要です。
- 近くに融通がきく親戚や知り合いがいるか?
- 近隣に病児保育施設があるか?
- ファミリーサポートの利用は可能か?
どれも、事前に確認しておくことができますよね。
私は、娘を生後2ヶ月で保育園に預け、ファミリーサポートに登録し、病気の時は病児保育施設に預けていました。
預け先さえ確保しておけば、「子供が病気の際は病児保育に預けます」と答えることができます。
事前に自治体などを確認して、登録を済ませておきましょう。
人間性に問題はない?
”シングルマザー”と聞くと、一定層「人間性に問題があるんじゃないか?」と思う方がいるのが現状です。
一度面接の申し込みで電話をした時に

え?シングルマザー?
うちはシングルマザーは雇わないことに決めてるの。
きちんと働けるような人間だと思えないからね。
と、心無いことを言われた経験があります。
「シングルマザーはまともじゃない」と言ってしまうような会社であれば、こちらから願い下げですよね。
実際、その会社で働いたとしても、いい労働環境が整っているとは思えません。
面接時にこういったことを言われることは稀ですが…そういう偏見を持った人がいるということを事前に知っておくことが必要です。
「どうしてシングルマザーになったのか?」と聞かれることはありませんが、「シングルマザーは大変でしょう?」と聞かれることはあります。
そんな時は「大変なこともありますが、毎日一生懸命で落ち込んでる暇もありません」とポジティブに生きていることをアピールしましょう。
シングルマザーが面接の時に気を付けるべき3つのこと

面接の際に気を付けるべきポイントは「シングルマザーだから」というわけではありません。
しかし、シングルマザーであることをネガティブに捉えられないためにも必ず押さえておく必要があります。
「あすかちゃん採用」を意識する
面接採用担当が使う専門用語で「あすかちゃん採用」という言葉があります。
「あ」かるく、「す」なおで、「か」しこい
たった20分程度で完璧に人間性を理解することは不可能ですよね。
そこで、面接の際のポイントとして、「明るく素直で賢い」人を採用するという基準を設けているのです。
ネガティブな質問にもはっきりと答える
面接ではネガティブな質問をされることも少なくありません。
しかし、どんな質問にも「前向きな表現を意識」して答えることが重要です。
私が実際に面接で困った質問は「趣味や特技はなんですか?」です。
「え?そんなこと?」と思われるかもしれませんが、その当時子育てと家事だけでもいっぱいいっぱいで自分の時間なんて全然ありませんでした。
最近は子育てが趣味みたいなものですね。
毎日成長していく様子を楽しみながら子育てしています。
と答えました。
後にその面接を担当した副所長さんに「あの回答で、あなたの真っ直ぐさと素直さ、一生懸命に頑張る子なんだろうな…と思ったのよね」と言われました。
ネガティブな質問や、答えにくい質問でも一番大事なのは「明るく」「素直に」しっかり答えることです。
働かなきゃ生活できないことを真摯に伝える
シングルマザーの多くは、自分自身が大黒柱として働かなければ生活していくことができませんよね。
「生活がかかっている」という度合いが大きいほど、きちんと働く必要があるということを誰もが理解しています。
「子供が小さいのにフルタイムで働けるの?」と聞かれることがあります。
そんな質問がきたら「シングルマザーとして子供を育てていく責任があります。そのためにも、しっかりと働いく必要があります。」と働かなきゃいけないことを真摯に伝えましょう。
シングルマザーを雇用すると企業が得られるもの

シングルマザーは雇用保険法で「特定求職者」として指定されています。
就職する際に不利な立場にあるということです。
その特定求職者を採用する企業側には様々な助成金等が設けられ、より特定求職者が就職しやすいように国が支援しています。
トライアル雇用奨励金
この制度は、シングルマザー(シングルファザー)の適正や、業務遂行の能力にふさわしい環境で働けるように、原則3か月間の試用期間を設け、早期雇用促進のきっかけとしてもらうことを目的としています。
特に、小さい子供を連れての就職活動は困難な場合が多いですよね。
試用期間を設けることで
- 仕事内容を知ることができる
- 就業環境を知ることができる
- 労働内容に適しているか判断できる
など、労働者自身が判断する期間が設けられるため、雇用の際のミスマッチ防止にも役立ちます。
シングルマザー(シングルファザー)の場合の支給額は、ハローワーク・職業紹介事業者などから対象者を雇用し、
原則3カ月の有期雇用で雇入れるなど一定要件を満たしたとき、 月額最大5万円が最長3カ月間に渡り、会社側に支給されます。
詳しい内容については、厚生労働省のHP【トライアル雇用助成金】をご覧ください。
特定求職者雇用開発助成金
シングルマザー(シングルファザー)などの就職困難者の雇用機会を増やすため、ハローワーク等の紹介により継続雇用する労働者として雇入る事業主に対し、賃金の一部を助成する制度です。
中小企業が対象者を雇用した場合、一人当たり60万円の助成金が支給されます。
私が正社員で働いた中小企業でも、この制度を利用して多くのシングルマザーを雇用していました。
フルタイム勤務者と短時間勤務者では支給額が異なりますが、どちらも一定額助成されるため、企業にとっては有難い制度ですよね。
また、こうした制度があるおかげで「シングルマザーを雇い入れたい」と考える企業が増えるので、シングルマザーに直接的な助成金がないとしても、雇用の安定が得られるので助かります。
キャリアアップ助成金
非正規労働者の減少を目的として、有期労働者やアルバイトなどの「非正規雇用者を正社員にするための制度」を会社が設け、実際に対象者が発生したときに支給される助成金です。
短時間労働者や派遣労働者を「無期雇用」にしたり、「正社員」として採用したり、さまざまな取り組みがされます。
労働者側は雇用の安定を得られますし、企業側は人材育成をして優秀な社員を雇い続けることができます。
もし、就職活動中であれば、「キャリアアップ支援の有無」も事前に確認しておきましょう!
シングルマザーは働き方がすごく大事

私自身、シングルマザーとして「正社員」「派遣社員」「短期アルバイト」をしてきましたが…その背景はやはり、子供との生活を基準に働き方を考えていたからです。
正社員は安定雇用というメリットがありますが、その分仕事の負荷もそれなりにあります。
派遣社員は安定雇用ではないデメリットがありますが、その分仕事の負荷はそれほどでもありません。
短期アルバイトは、転職の際の繋ぎで行っていましたが、高時給案件が多いため、短期で収入を得る必要がある際はおすすめです。
シングルマザーとして子供を育てながら、働くことは容易ではありません。
もし、転職や就職に悩んだ際は、近隣のマザーズハローワークを利用してみてください。
子連れでも行けますし、女性担当者が多いため、話もしやすく相談しやすい環境が整っています。
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